10月18日(水)

 萩市を出発し、一昨日みそこねた秋吉台の鍾乳洞「大正洞」へ。
邪魔をしないで
山口県方面の英語では、「洞窟」のつづりは
ave
ではなく
ave
となる
 入り口で1000円払うと、イヤホン式レシーバーを借りることができる。洞内の各所で、これで説明などを聞ける。
 はっきり言って、効果音やら語り口やらで迫力を出そうとして滑りまくったナレーションぐらいしかないので、あまり有り難味を感じられない。
 ただ、「乙女の乳房」という鍾乳石の解説の所で、男と女の会話で

「この岩に祈ると胸が大きくなるって言うよ。君もどう?」
「私は、小さい方だけど...どうすればいいの?」
「それはね...」

 などという3流エロコメ的セクハラ解説があったのが、少しだけ笑えた。

 約30分で見終わる。

 もうひとつの鍾乳洞「景清洞」へ。
 バスが出ているが1時間以上の待ち時間があったので、どうせすぐ近く(2kmぐらい)なので歩くことにする。
 地図を見ると、「自然遊歩道」という道があって、大正洞から景清洞までショートカットのような道筋を通っていた。こりゃ近そうだと思い、道を行く...が、だんだん険しい上り坂の山道になっていった。今日も荷物をすべて持ったままなので、これで山道を行くのはキツいと思い、途中で引き返す。

 30分ほど歩いて、景清洞到着。
 こちらは、途中までは下の道路が舗装してあって照明もついていて名前のついた岩には説明板が立っている「観光コース」、そこから先は舗装も照明も説明板もない「探検コース」となっている。
 「探検コース」を選択し、ヘッドライト付ヘルメットと懐中電灯(照明が無いので、明かりを持っていないと何も見えない)と長靴(水が流れている上に足場が悪いので、普通の靴では辛い)を借りる。

 天井が低くて腰を屈めないと通れない所、足元に水流が迫っている所、大小の岩がゴロゴロところがっていてやたらと歩きにくい所などが続く。そんな所で照明もなく、頼りになるのはヘッドライトと懐中電灯のみ。もしヘルメットが無かったら、頭を岩に何回ぶつけていたかわからない。

 これはおすすめ
 もし行く機会があったら、是非とも観光客の少ない午前中に、たったひとりで探検コースを選んで中にはいるべき。そして、充分奥に入ったところで、わざとヘッドライトと懐中電灯を消して見るのだ。
「目を閉じても開けても光景が変わらない真の暗闇の中に、たったひとりでおきざりにされる恐怖」
 を味わうことができる。
“真の暗闇”の恐怖
景清洞最奥部で、明かりを完全に落としたところ

 見学が終わって。
 景清洞前までバスが来るのに、2時間以上。
 隣のバス停は、バスが来る頻度が高いので、また歩くことにする。
 30分ほど歩いてバス停。
 40分ほど待ってバスが来たので乗車。
 小郡駅に向かい、新幹線に乗る。

 下関に着く。
 下関の町の印象は「都会だ!」。
 あんまり詳しく述べると小郡の人や萩の人が気を悪くするので、これ以上の解説はしない。

 ホテルを電話で予約してタクシーで移動してチェックインして旧英国領事館やら亀山神社やら海峡ゆめタワーやら下関港の夜景やら日和山公園の高杉晋作像やらを見て河豚食べる。

 朝から歩き回って疲れた。

以上