(初出:Nifty-Serve FGALAM MES6/1995.09.02)
つーわけで、「電脳バカ」によることわざです。 辞典にするのは思ったより難しいっす。 解説を書かねばならないので、説明不用で笑えるようなネタは使えない。 だから、単体ではわかりにくいようなネタをピックアップしなきゃならない。
【あ】
■命短し皮算用
生命保険に加入する際の怪しい態度のこと。
(例)「これで、どっちが先に死んでも大丈夫だな。1億円も保険に入ったんだから」
「あなた、なんだか命短し皮算用に見えるんだけど……」
「何を言うんだよ。愛するお前のためじゃないか…… それはそうと、こんど新しい鉢植えを手に入れたよ。トリカブトっていうんだ。珍しいだろう」
■命短し貧乏人 金が無いと、まともな生活はできない。栄養不足から、寿命まで縮むことになる。
(同)もらいが少ないのは万病の元
■英雄も鬼には泣きっ面
英雄とはいっても、人間以外の妖怪には弱いものである。
(例)「英雄も鬼には泣きっ面だよな」
「じゃ、渡辺綱や一寸法師は英雄じゃないの?」
【か】
■子沢山は盆にかえらず
あんまり子供が増えると、お盆になっても田舎には帰らない、という意味。
(例)「今年ぐらいは、久しぶりに帰ってきなさいよ」
「ごめんね、お母さん。でも、子供達の交通費だけでもバカにならないのよ」
「……子沢山は盆に帰らず、だねぇ」
■転ばぬ先に泣きっ面
「とらぬタヌキの皮算用」は楽観主義者のことを言っているが、 こちらは悲観主義者用のことわざ。
【た】
■棚から皿が飛んで火に入る
ポルターガイスト現象の起こっている様。
■棚からローマに通ず
思わぬ場所に、亜空間ゲートが開くことがある。だから、家の中でも超常現象には注意が必要だ、という意味。
(例) 「たいへんです! 悪霊が暴れて、家中もう棚から皿が飛んで火にいる状態なんです」
「気を付けてください。ローマに通じる穴が開いているかもしれないから」
■旅は急げ
旅行は、色々な場所を回った方が効率がいい。だから急ぎなさい、という意味。
■塵も積もれば万病の元
細かい埃には、ダニが棲息していたりする。
気管肢に入って病気を引き起こすこともある。だから、清潔にしなさい、という意味。
■鶴を釣る
鶴を釣ること。
そのま〜んまやがな。ひ〜ね〜り〜な〜さい。
■年寄りあとを濁さず
死ぬにあたって、周りの者に迷惑をかけないようにすること。
(例)「こんな遺言残したおかげで、家族は遺産相続争いで無茶苦茶だよ」
「年寄り、あとを濁しまくってくれたなあ」
■毒を食らわば金なり
新薬投与の被研体になるのは、いいアルバイトになるということ。
【な】
■習わぬ経を読むのは金なり
Mr.マリックの例でもわかるように、超魔術は金になるという意味。
(例)「経典を見ずに、内容を知るトリック? こんな手品が受けるのかなぁ」
「大丈夫。習わぬ経を読むのは金なりって言うだろう」
■能ある鷹は子沢山
有能な生物、つまり環境にうまく適応して生き抜くことができる生物は、 子孫を多く残して自己の遺伝子を将来に伝えることができる。 利己的遺伝子のことをいったことわざ。
【ま】
■右の頬を打たれたら涙
痛かったんだね。
■ものを言うのは金しだい
無条件で人のために発言してやるのなんか御免だ、という意味。
(例)「先生、今度の公共工事の件でもよろしくお願いしますよ。ぜひうちの社に」
「しかし君。ものを言うのは金しだいだよ」