第8期


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1.小池克博

小池「前回は、ちょっと面白みはなかったのが敗因かなと考えまして。
まずは経済対策。緑色、みんな結構持ってるんじゃないですか? ということで、緑色チップの価値を+2にします。その代わり白を−3にします。
 そしてもうひとつ。これは継続です。みなさま、どうも最近、体の調子がおかしいということはありませんか?」


 笑いが漏れる。
−「また、あれ系かよ」

小池「顔の真中のあたりに。たとえばメガネかけてる方。鼻がつまりませんか? ということで。『鼻つまみ法』。喋るときには、常に鼻をつまんでいなければいけません。違反者は警察にもって行かれます。次回の選挙より有効です」

−「なんて鼻つまみな法案なんだ」
 笑。


2.高野豪

高野「はい、高野でございます。今回は私、わかりやすい法案でいってみたいと思います。みんな、計算面倒臭いの、嫌ですよねえ。7とか3とか掛けるの、後で大変です。と、言うわけで現在のチップの価値、5単位で切り上げます
 緑とピンクは残念ながらちょっと変わらないんですが。もしこのまま変わらないのであれば、赤は(注:7から)10になり、青は(3から)5になり、白は(24から)25になり、驚いてください、黄色はなんと(26から)30になってしまいます」


−『おおーっ!』

高野「さて、ここで、応援演説がございます。(録音聴き取り不能)宮村幸男さんです!」

−「おいおい、そんなんありか?」
−「あるんか」

宮村「えー、私、6期に当選させていただきました宮村と申します。メガネのみなさん、覚えていらっしゃるでしょうか。私の通した政策。メガネをかけている人は20点という政策。覚えていらっしゃいますか? その20点が、さらにお得になることが起こるんですよ! さあ、どうぞ」
高野「+20点さらに倍で、+40点とさせていただきます!」

−『おおーっ!』
 親メガネ陣営より盛大な拍手。

高野「この法案が通れば、私、マイナス20点くらい軽いものです」

政策No.292 政策No.306

3.草場律

草場「継続でですね、即効タイプの政策でチップの価値を増減する場合、増減幅が1個増える。+2なら+3に。−3なら−4になる。有効なのは分類が『経済対策A』の場合。次回の選挙より有効。
 もう1個は、白色の価値を+4で、緑色を−3に」



4.小峰英明

小峰「えーと小峰と申します。さっきの法案で、受かった人の評価が非常に下がってしまっていて、私も今回これで迷っているんですけど。
 現行法の廃止というのがあります。で、私は落ちた方がいいと思っているので、何がいいかなと思って見たんですけど...メガネ、かなあ?」


 反メガネ陣営より強硬な声が上がります。
−「メガネ法、メガネ法!」
−「メガネ法廃止だ!」
−「いや、反対派がかなりいるから入るよ、票は」
−「絶対いるって」

小峰「あー、でも、メガネ法は補強する案が出てて」

−「いや、廃案になっちゃえば関係無いって」
−「これは行くべきでしょう」
 親メガネ陣営の野次と反メガネ陣営の説得工作で、場内は騒然となります。

小峰「じゃ、考えるの面倒臭いんで、メガネ法(の、廃止)にします」

−「待って待って待って待って。メガネ法って、現行法じゃないでしょ?」
−「いや、現行法だよ。成立しているから」
−「ああ、倍にするのが、あれなんだ」
−「まあ、反メガネ派の票は全部入るでしょう」

小峰「さらに。黄色チップ3枚以上持ってる人、15点

−「きっとニュースでは、『第8期はメガネに争点が絞られました』とか言ってるんだな」

政策No.292 政策No.202

5.杉村たすく

たすく「ども。たすくです。えー、ですねー、なんかもう...ああ、こんちは」

 一同、笑。

たすく「やりたくないですねえ。まあ、それは置いといてですね。今回の選挙は、高野さんを是非、よろしくお願いします。まあメガネ法が通ることに関してはOKなんですが」

−「でも、小峰さん通るよ多分」

 つまり、高野さんが当選してメガネボーナスを倍にしても、小峰さんが当選すればメガネ法自体が廃止され、ボーナスが消えてしまうのです。

たすく「それが問題です。というわけで、メガネ票で2つに分けてですね。何とか小峰さんを落選させないといけないということなんですが。とりあえず、なんか言っとかなきゃいけないんで、言っておきます。
 継続なんですが、選挙で得票同数の場合、身長の低い者を上位とする、と。昔あの、高い方といって却下されたんで、今度は低い方と。あんまり変わんない気もしますけど。
 それと、即効なんですが、白色チップを国有化しましょうという。まあそういうことでですね。なんとか高野さんと、誰か小峰さん以外に投票してください」

小池「私で行きましょう、私で」



 親メガネ法陣営は、悩みます。
 数の上では明らかにメガネ派は反メガネ派を上回っています。しかし、選挙はトップ当選しなくても、2位に入ればいいのです。
 小峰さんが2位以内に入った時点で、メガネ法は無効になってしまいます。

−「どーしよっかなー。どーしよっかなー」
−「小峰さんが2位にならないように」
−「本人もきっと、それを望んでるでしょう」
−「今、すごく後悔してると思うな」
 得票したくないから...という理由で政策を選んだのに、いつの間にか選挙の主役になってしまった本人は、いったい何を思っていたのか。
−「こりゃ、だめかな...」
−「メガネは選ぶんだよ、反対派が」
−「OKじゃないですか。廃案にしましょう、こんな法律」



当落 氏名 得票 政策
高野豪 (即効)チップの価値を5単位で切り上げ
(継続)メガネをかけていると+40点

  →「メガネ法」廃止のため、無効に
小峰英明 (即効)「メガネ法」の廃止
(継続)黄色チップを3枚以上持っていると+15点
草場律 (継続)チップの価値を増減する際、増減幅が1増える
(即効)白に+4/緑に−3
杉村たすく (継続)得票同数の場合、身長が低い者を上位とする
(即効)白チップを没収
小池克博 (即効)緑に+2/白に−3
(継続)「鼻つまみ法」

司会「はい、メガネ法は廃止ね」
−「おまえ等、満月の夜ばかりじゃないぞ!」
−「うるさい、私はコンタクトだ!」

 小峰さんが2位で当選したことにより、メガネ法は廃止。
 反メガネ陣営の期待通りの結果となりました。

第8期終了時/チップの価値
●赤  10↑ ●青 5↑ ●緑 20→ ●黄 30↑ ○白 25↑ ●桃  5→
継続政策
所有枚数が偶数の色毎に+15点
白を1枚でも持っていると+15点
投票した候補者が最上位になると、チップがもらえる
選挙の報酬は落選者に支払われる
4月、5月、6月生れなら+20点
青色チップを1枚でも持っていれば+15点
チップ入手時はもらえる枚数+2枚引いて1枚選ぶ
持っている色の種類×10点 桃色チップを1枚でも持っていれば+30点
得票1票につき−1点
黄色チップを3枚以上持っていると+15点


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