取り引きでポン!

(「前世は上々だ 第7号」掲載)


 今回のイベントゲーム企画は、 2ヶ月前に主催者休日出勤という事情により流れてしまった、 「オリジナル・ライブ・トレーディングゲーム 取り引きでポン!」。 チーム対抗戦の会場右往左往タイプの賑やかゲームである。

ドイツ西部ライン川支流の工業地帯解説
 各チームには、お金と、 「小麦」「牛肉」「毛織物」「自動車」「薬品」 「鉄」「石油」「ウラン」「麻薬」「兵器」「国家権力」 といった物資(?)名が書かれたカードを、それぞれ数枚づつ渡される。

  1. 勝利条件
     最初に定めた制限時間(30分間)が経過した時点でゲーム終了。 最終的に持っている お金が多いチームが勝ち。
  2. 物資の売却
     同じ物資(カード)を8枚集めて 銀行役のスタッフ(以後、銀行)の所に持っていく(売る)と、 新しい物資10枚およびお金と交換できる(注:01)。
     売却時にもらえるお金の額は、「時価」となる。 各物資の価格は、最初はみな8枚で200円(注:02)。 最高で1400円から最低0円(換金不可)まで、常に変動する。
  3. 物資の価格変動
     あるチームが物資8枚を売りに出すと、 その物の価格は大きく下がり、他の全物資の値段が少しづつ上がる。 売却時の価格が高い程、価格の下がる幅も大きい(注:03)。
    1. 「麻薬」「兵器」は違法物資である。 特別ルール等は無いが、流通量(つまり、全体のカード枚数)が少ないので、 価格が上がり易い(注:04)。
    2. 「国家権力」に関しては4.を参照。
    3. その他の物資は、みな名前が違うだけ。物資ごとの特徴等はない。
  4. 国家権力の介入
     カード「国家権力」は、売却してもお金はもらえない。 その代わり、8枚集めて銀行役に提出すれば、 どれでも好きな物資の価格を下落させることができる。
  5. プレイヤー間交渉
     チーム間の交渉は自由。 順番、手番などは存在しない(注:05)。 制限時間内に勝手に会場内を歩き回って、 勝手に交渉相手を見つけて、勝手に交渉して、 何度でも勝手に交換や売買をすればよい。
     条件や取り引き形態も自由。 等価交換にこだわらなくてもいいし、 価格は無視してもよい。 唯一の制限事項は、 「カードの交換・売買は双方合意の上で行うこと」 というという点のみ。
  6. ゲーム終了時ボーナス
     ゲーム終了時に、各物資について、 「その物資をいちばんたくさん持っているチーム」は、 終了時の物資の価格に応じたボーナスがもらえる(注:06)。 同枚数のチームが複数の場合は、山分け。
     最終的な手持ち現金にボーナスの額を加算して、 勝敗を決する。 物資カード自体は、(ボーナスをもらえるチームを決める以外は)無価値。
チーム結成
 チームはトランプを引いてランダムに決定。 先に引いた「バカカード(元祖・映画タイトル編)」 の組み合わせで、チーム名を決定した。

チーム名巨大神こんにゃくアメリカン
所属 河原公児、部外者その1
コメント「こんな神、見たくねぇ」

チーム名SOS! 愉快な戦場大脱出!
所属 稲葉喜芳、奥山唯史
コメント「商売人の名に恥じないよう頑張りましょう」

チーム名原人マックスの透明手裏剣
所属 森脇メッコール、広田元樹
コメント「よくわかんないけど、 ????リョウヘイ(録音聴き取り不能)のマンガに 透明手裏剣ってありましたよね」

チーム名孤独な暴れん「棒」 ブーツを履いてデマを広める
所属 滝沢さゆり、王寺冴
コメント「とりあえず下品に負けずに上品に演じて行きたいと思います

チーム名世界一暗いSF特急
所属 川上利宏、斉藤妙子

チーム名マジック・ファントム
所属 大谷昌弘、菅原正文
コメント「何もやることないので猫の鳴き真似やります」
(猫の鳴き真似)
外野席「何かちょっと今、外したね」
外野席「人生で何かやなことでもあったのか?」

結果
 ゲーム開始。
 会場内を右往左往する物達。 暴落が怖くて、目先の金だけを目標にこまめに売りに出す者。 逆に物資を貯めていたら暴落して泣く者。 口先で丸め込んで一方的に有利な話を進めてしまう者。 異常な値段をふっかけて取り引き相手に無視される者。 滞る銀行業務。 政治談義を始める隣室の集会…
 なんだかんだで30分が過ぎ、ゲーム終了。ボーナスを計算する。
結果
順位 所持金 チーム名
1 13200 原人マックスの透明手裏剣
2 9550 世界一暗いSF特急
3 6650 SOS! 愉快な戦場大脱出!
4 5980 巨大神こんにゃくアメリカン
5 5150 孤独な暴れん「棒」 ブーツを履いてデマを広める
6 3050 マジック・ファントム

 と、言うわけで、 優勝は「原人マックスの透明手裏剣」チーム(森脇メッコール、広田元樹)と決定。 巨額の兵器ボーナスが勝敗を決した。

河原「あと兵器が1枚あれば、 半々5000づつでギリギリトップに躍りでてたと思うんですが。 残念ながら行きませんでした。 巨大神こんにゃくアメリカン新田義貞と」
部外者1「部外者その1でした」
川上「世界一暗いSF特急。もう少しでトップだった。麻薬ですね」
斉藤「麻薬はヘロインとして医療に平和利用することができます。 しかし兵器はどうやっても人殺しの道具。 やはり麻薬は兵器には勝てませんでした。 首相として遺憾に思います。前向きに対処いたします」
広田「やっほー。死の商人ジルドレ。やったラッキー」
森脇「やっぱ、ペンより剣の方が強いね。天狗タバコ万歳!」
滝沢「一度でいいから、プライベの名前決定権が死ぬほど欲しかった則天武后と」
川村「出雲阿国でございました」
滝沢「次は必ずこういう頭使わねーもんで勝ちたいなと思ってますが きっと無理だと思うんで、まいっか」
奥山「えー、毎度おなじみ、紀ノ国屋でございます。 なんか散々な成績です。これでも本当に商売人なんでしょうか」
稲葉「営業だ、本職だ本職だとおだてられた割には(注:07) 大した成績じゃなかったんですけれども、 これって普通の営業とかじゃなくて 証券マンとかそういう方が専門なんじゃないかな、 とちょっとそう思いました。はい、李白稲葉でした」
奥山「やっぱり、商人たるもの兵器に手をださなきゃダメだということが、 よくわかりました」
菅原「文字どおり、何もやらなくて大谷さんには本当迷惑をかけました。 しかし武士に商売は似合わないっす。負け惜しみですけど」
滝沢「やっぱり、女帝と芸能人という 金銭感覚が無いモン同士がやっても勝てねーよ、ということがよくわかりました」
大谷「すみません。とうとうビリになっちゃいました。 やっぱり真面目にやるとバカ見ますね。 と、言うわけで喧嘩に負けた猫の鳴き真似やります。  なーご。なーご。なーご」
「また外したね」



注:01  開始時には、各チームには同じカードは8枚もないので、 他チームと交換して同じものを集めなければならない。 →戻る
注:02  お金の単位は、他のゲームの通貨をいくつか混ぜて使っているので、 定めていない。 とりあえず、ここでは「円」を用いるが、 イメージ的には「億円」ぐらいに思って欲しい。 →戻る
注:03  そのため、物資が8枚揃っても 「もう少し高くなってから売るか、 それとも誰かに先を越されない内に売ってしまうか」 というジレンマに悩まされるらしい (注:注01)。 →戻る
注:04  以前のテストプレイでは、 「国家権力により没収する」というルールもあったのだが、 強力すぎる、進行が滞る、等の理由により削除された。 →戻る
注:05  実際のプレイでは銀行役の処理が滞ってしまい、 何度もゲームを中断して 「今、並んでいる人の物資売却が済むまで、 新しいのは待って!」と泣きを入れていた。 →戻る
注:06  最終的なボーナスの額は、売却時にもらえる金額よりも常に多い。 従って、ゲーム終了が近づいたら売却するよりも、 そのまま持っていてボーナスをもらった方が有利。
 ただし自分のチームが、その物資の保有枚数で1位になっていなければ、 残った物資は紙クズにしかならない。 保有枚数で1位になっていても、 他のチームが同じ物資を売却してしまうと、価格が下がって損をする。 →
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注:07  稲葉氏の本職は、会社の営業。 →戻る

注:注:01  「らしい」というのは、 これを書いている宮崎はいつも銀行をやっていて プレイヤー経験がないので、自分で体験したわけではないため。 →戻る


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