第3期


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1.草場律

草場律「こんにちは。えーと、前回ですね。落選した方がいいということになったので、非常に変な政策しか考えてません」

 前回の選挙で「落選すればチップが1枚もらえる」という政策が実現したため、本来は当選者への報酬だったチップがなくなってしまっているのです。

草場律「まず、両方とも継続で、最初は血液型がAB型の者は+20点というものです」

−「おー」
−「すばらしい」
−「でも、AB型って言ったら少数派なんじゃないの?」

草場律「いいんだって。落選した方がいいんだから。そのために、わざわざこんな変な奴えらんでるんだから。
 もうひとつは『駄洒落法』です。
 選挙演説時には、必ず最初にひとつ駄洒落を言わなければならない。有権者はそれを聞いたら笑わなければならない

 一同、笑。
−「なんだよ、そりゃ」
−「嫌じゃん」
−「すげーなー」

草場律「で、違反したらチップを1枚失います」


2.武田隆

武田「武田隆です。えーと、政策は、即効と継続です。
 まず即効なんですが、経済対策としまして、緑色チップの価値を+3します。同時に、桃色チップの価値を−2します」

 一部から苦笑い。
−「成立すりゃ赤字か」
−「なんか、ピンクが虐げられてるね」

武田「次ぎに、継続のほう。これがミソなんですが、枠が2つしか無いというのは、ちょっと少ないような気がするので、チャンスを増やすということで、選挙の当選枠を3名にします」

 『ええっ!?』
 一部、騒然。
−「強烈だな」
−「強烈だ」
−「すげー破壊力」


3.大堀尚史

大堀「わたしは、価値プラスにしか(録音聞き取り不能)ません。とりあえず、黄色チップを2枚以上持ってる人はチップを1枚もらえる...みなさん、持ってますよね?」

 盛大な拍手。

 前回の選挙で実現した「黄色チップ持ってればチップもらえる」と全く同じ政策。当然、前回で利益が得られた人は、全く同じに利益が得られます。

大堀「緑を倍にします。その代わり、ピンクが半分になります...つまり、マイナスにはしません」

 価値を半分にする場合、端数は切り上げとなります。桃色チップの価値は1なので、半分にしても端数切り上げにより1になり、結局のところ価値は下がらないのです。
−「完全に世論におもねってる」


4.森脇広平

森脇「森脇と申します。ひとつめの政策は、うちのブレーンが言えというもんで、非常につまらない政策なんで、あんまり言いたくないんですが。
 赤色チップの価値に+2する。同時に、青いチップを3つ下げると。
 あんまり面白くもなんともないんで、私は言いたくなかったんですが、こんなもん、どうでもいいんです。でも、私が通ると、成立させなきゃいけないんで、一応覚えておいてください」


 笑。

森脇「みなさん。運の悪い奴に政治を任せたいと思いますか?
 失言する奴...任期の途中で死んでしまう奴...」


 一同、笑。

森脇「そんな奴らがいるから、世の中はぐちゃぐちゃになるんです!」

 一同、爆笑。

森脇「そこで私は、各候補の運を測りたいと思います。『各候補者はサイコロを振り、出た目を得票に加算する』

 一同、爆笑。
 拍手。

−「すみません、それ、何面ダイスでしょうか?」
司会「6面です」
−「そりゃそうだ。ここで100面とか言ったら」
−「20面ダイスでも、投票の意味なんか無くなっちゃうよ」

森脇「ここでバシッと6を出すような奴でなければ、政治をまかせることはできません!」


5.草場純

草場純「草場純です。兄の方です」

 5番の草場純さんは1番の草場律さんのお兄さん。
 この第3期では、兄弟対決が行われていたのです。

草場純「今まで当選した方も、これから立候補する人も、大変有利な政策だと思います。継続法案ですね。
 得票数によるボーナスは、得票1につき2点とする


政策No.275  各プレイヤーは(ゲーム開始時のルールでは)選挙に出馬したときの得票×1点が、ゲーム終了時に加算されます。
 この草場純さんの政策が実現すれば、得票による得点が1票あたり2点と倍になります。


草場純「つまり、みんなが幸せになれます。
 もうひとつは、法案の名称も書いてないシュールな法律(注)なんですが、履いている靴下が2色以上の配色を持つ者は+20点


−「なんじゃそりゃー!」
 会場内、爆笑とともに騒然。
−「すみません、ワンポイントはいいんですか?」
司会「ワンポイントは別の色とみなします」
−「すみません、この間、漂白に失敗して、ちょっとピンクがかってるんですけど」
司会「それはダメ」
−「ワンポイントはいいわけね」

草場純「ワンポイントはOKというのが、法務局の判断のようです」

−「穴を開けて『これは肌色です』というのはどうですか?」
司会「それは認められない」

草場純「と、いうことですので、よろしくお願いします」

(注:結局、この「名称も書いてないシュールな法律」は、誰言うと無しに『靴下法』という名称が後に定着することになります)

−「えー...ロクでも無い法律しか無いじゃん」
司会「はい、投票してください」
−「今回も難しい」
−「どうしよう」

当落 氏名 得票 政策
大堀尚史 11 (即効)黄色チップを2枚以上持っている人はチップを1枚もらえる
(即効)緑の価値を倍/桃色の価値を半分
草場純 (継続)得票1票につき2点
(継続)靴下の配色が2色以上なら+20点
草場律 (継続)血液型ABなら+20点
(継続)「駄洒落法」
武田隆 (即効)緑に+3/桃色に−2
(継続)選挙の当選者枠を3名に
森脇広平 (即効)赤に+2/青に−3
(継続)サイコロの目を得票数に加算

司会「それでは、まず1位の大堀さんに投票した方。前回の政策によりチップ1枚です。それと、黄色チップ2枚以上持ってる人は、また1チップボーナス」

 どちらの政策にの恩恵にもありつけなかった人より声があがります。
−「これぞばらまき政治」
−「ああ、利権にむらがる醜い有権者達め」
−「自分ちの周りに橋ができれば、それでいいのかー!」

第3期終了時/チップの価値
●赤 10→ ●青 6→ ●緑 20↑ ●黄 13→ ○白 23→ ●桃  1→
継続政策
所有枚数が偶数の色毎に+15点
白を1枚でも持っていると+15点
投票した候補者が最上位になると、チップがもらえる
選挙の報酬は落選者に支払われる
得票1票につき2点
靴下の配色が2色以上なら+20点


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